アーカイブ動画「福島イノベーション・コースト構想と経済安保」
大変お待たせしました。6月11日オンライン学習会「福島イノベーション・コースト構想と経済安保」のアーカイブ動画をアップ致しました。 第6回イノベ監視会オンライン学習会 福島イノベーション・コースト構想と経済安保ー「安保」の名のもと戦争体制へ (youtube.com) 講師:天笠啓佑さん(ジャーナリスト) 天笠さんは、福島イノベーション・コースト構想の6つの重点分野はいずれも安全保障(軍事)につながるもので、震災と復興に名を借りたハイテク産業の集積による科学技術立国の拠点化であると指摘されました。 イノベ重点分野の4番目「農林水産業」については、まずエネルギー安保の柱とされる原発再稼働に向けカギを握る「汚染水の海洋放出」に触れ、有機結合型トリチウムの危険性について触れられました。 その上で、海は防衛の要として防衛を優先しつつ、家族経営の沿岸漁民を切り捨て、企業に売り渡していくこと、また水産資源は大型陸上養殖とゲノム編集魚の開発を進めていくという問題が提示されました。 家族経営から企業へという政策の転換は、農業においても同様で、いずれも第二次安倍政権で閣議決定された「日本再興戦略」(2013年6月)で打ち出された成長戦略だということです。 考えてみればこの間、教育、医療、介護などの分野もことごとく企業の参入が解禁され、コスト優先の企業原理に晒されるようになり、過労死など過酷な労働環境が報道でも日常的に伝えられています。 農業・食料生産のハイテク、デジタル化について。フードテックやバイオテクノロジーの先端技術の名の下に、遺伝子組み換え・ゲノム編集技術応用作物や新型遺伝子ワクチンなどが次々と実用化されていますが、人体や環境、生物への影響は未知であること、また農薬と同様これらも軍事に転用されうるものであることが指摘されました。 最後に、経済安全保障の登場で戦争への道が大きく進み、私達イノベ監視会のような活動は大変重要であること、再び戦争や原発事故といった事態を招かないために共に頑張りましょう、と大きな励ましをいただきました。 天笠さん、貴重なお話をいただき大変ありがとうございました。